猫と暮らす ①公的機関からの譲渡
公的機関からの譲渡
2月のブログで猫を飼うにあたっての出会いの場を書きました。今回は、出会いの場の一つである保健所、動物愛護センターからの譲渡の流れをまとめてみたいと思います。
保健所と動物愛護センター
犬猫を公的機関から譲り受けるためにネットで検索すると、保健所と、動物愛護センターという二つの言葉が出てきます。
この二つの施設の違いって何なのでしょうか。
保健所とは
まず、保健所とはどういうところなのか全国保健所長会のホームページを見てみました。
以下。抜粋です。
保健所は、各地域に設置された公的機関です。
保健所は地域保健法にもとづき都道府県、政令指定都市、中核市などに設置されており、全国で469カ所あります。(令和2年)
主要な役割は、地域の医療機関や市町村保健センター等の活動を調整して地域住民に必要なサービスを提供する仕組みづくりや、健康危機管理の拠点となること。
保健所は、地域住民の健康を支える広域的・専門的・技術的拠点と位置づけられる施設です。難病や精神保健に関する相談、結核・感染症対策、薬事・食品衛生・環境衛生に関する監視指導など専門性の高い業務を行っています。
保健所に勤務する職員は多職種:専門的かつ技術が求められるため、保健所の規模にもよりますが保健師、医師、薬剤師、獣医師、栄養士、精神保健福祉士などが配置されています。
(全国保健所長会ホームページより)
おや、やっと、動物にかかわる言葉”獣医師”が出てきました。
保健所とは、私達住民の健康に関わる公的機関なのかと思っていましたが、動物にも関わりがあるのですね。
どうして、保健所が人間だけでなく犬や猫などといった動物の業務にも携わっているのでしょうか。
それは、狂犬病予防法という法律に基づいているからです。
狂犬病は、発症すると死に至ることもある恐ろしい感染症のため、この感染症から人間を守るために、保健所では犬や猫を収容するのでした。
人間の衛生管理の点から、動物の業務も行っているのですね。
動物愛護センター
動物愛護センターは、従来の保健所が行っていた業務の中から犬猫など動物関連の業務を切り分け、特定業務を行うことに特化した施設のことです。
では、ここでは私の住む東京都の動物愛護センターについてみていきます。
業務内容については、以下抜粋です。
「狂犬病予防法」
「動物の愛護及び管理に関する法律」
「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」
「化製場等に関する法律」
などの法令に基づき、業務を行うことにより
・動物愛護と適正飼養の普及啓発
・動物の保護と管理
・人と動物との共通感染症の予防・調査等をはじめとした人と動物との調和のとれた共生社会の実現を目指しています。(東京都動物愛護相談センターより)
動物愛護センターは、動物の命の大切さや、動物の習性をよく知ったうえでの適正な取り扱いを普及させることを目的として様々な業務を行っています。
①動物愛護と適正飼養の普及啓発
小学生を対象に動物教室を開いたり、動物愛護週間にイベントを開いたり、センターからの犬猫譲渡を希望する方への講習会を開いたりしています。
②動物の保護管理
飼い主の不明な動物の収容、飼い主からの犬猫の引き取り、収容した犬猫の管理、飼い主の見つかった犬猫の返還、犬猫の譲渡、管理している犬猫の致死処分
③動物取扱業、特定動物の監視、指導
第一種動物取扱業の登録、動物取扱責任者の研修、第二種動物取扱業の登録、特定動物の飼養、保管許可
④人と動物との共通感染症の予防、調査
⑤畜舎などの監視指導
譲渡の流れ
東京都では、保健所からその業務を引き継いだ動物愛護センターで犬猫の譲渡を行っております。
“ワンニャンとうきょう”というサイトを立ち上げています。
このサイトでは、動物愛護相談センターやボランティア団体で保護されている犬や猫を新しい家族として迎え入れる譲渡や、最期まで大切に飼うための情報を発信しています。
では、実際にセンターから犬猫を譲渡してもらう手順をみていきます。
①飼い主になる条件
•都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方
•現在、犬や猫を飼育していない方
•家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいない方
•飼うことを家族全員が賛成している方
•最期まで責任を持って飼い続けることができる方
•経済的、時間的に余裕がある方
•動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
•集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
•当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方
②譲渡会前講習会を受ける
飼い主になる条件を確認できたら、譲渡対象動物の一覧ページを見て気になる子がいるか見てみます。
譲渡してもらいたい猫がいましたら、今度は、譲渡事前講習会の予約をします。
場所は、猫に関しては、本所(世田谷区)と多摩支所(日野市)で行っておりますので、予め電話で確認しましょう。
③譲渡講習会
譲渡前講習会をうけますと、次は、譲渡講習会を受けることとなります。
こちらも、事前に電話予約が必要です。
講習会に持参するものは
住所と本人の確認ができるもの
センター主催の譲渡事前講習会のテキスト(受講者番号が記載されているもの)
筆記用
首輪、リード、ケージ、キャリーバッグ、洗濯ネット等
その他センターの指定する書類(事前講習会で配布される同意チェックリスト(記入済のもの)、集合住宅管理規約等)
これで、晴れて希望する猫を譲渡してもらえることになります。
講習会を二つも受けなくてはならないなんて、ハードルが高いと思われるかもしれませんが、猫と暮らしたい!!という熱い思いがあればなんてことないはずです。
センターからの譲渡もぜひ、考えてみてくださいね!!
心と体が喜ぶデイリーウェア、ヨガウェア、猫の首輪 | アトリエたいよう
パターンナーとして養った技術を存分に発揮し、着心地の良い、長く着られるオリジナルのお洋服や小物を作っています。スタンダードな中に少し今の空気を取り入れたデザインを心がけ、シャツ、パンツ、トップス等の普段着や、ヨガブルマ、猫ちゃんに負担がかからない安心素材の首輪など。日常にワクワクを感じられるアイテムをお届けしています。
屋号 | アトリエたいよう |
---|---|
代表者名 | 内田節子 |
住所 |
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町2-24-27 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |
info@ateliertaiyou.com |